「孫子・勝つために何をすべきか」を読み終えて

やっと「孫子・勝つために何をすべきか」谷沢永一・渡辺昇一 共著(PHP文庫)を読み終わりました。前回「孫子の兵法」守屋 洋 著(三笠書房)とは、また少し違った切り口で「孫子」が伝え残した兵法の内容について、解説した本だと感じました。
この本では、著者の谷沢氏と渡辺氏が「孫子」の兵法の言葉を、「戦いに勝つため」の原則について、それぞれの見解を交互に書き表した構成になっています。そしてその具体的な戦いの例として、日露戦争での日本海海戦や太平洋戦争での真珠湾攻撃、ミッドウェイ海戦、硫黄島戦などを取り上げ、なぜ日露戦争では日本は大国ロシアのバルチック艦隊に勝てたのか、なぜ真珠湾攻撃は成功したのに、ミッドウェイ海戦以降日本は負け続けたのか、「孫子」の兵法に照らし合わせて分析し考察しています。先に読んだ「孫子の兵法」では、孫子の教えを中国の有名な将軍や戦いを具体例として解説していましたが、今回の「孫子・勝つために何をすべきか」では、日本人が良く知っている日露戦争、太平洋戦争という、勝った戦と負けた戦を具体例として、なぜ勝てなかったのか、なぜ勝てたのか、明治・大正時代の日本軍と昭和の初めの日本軍は、どのように変わってしまったのかなど、読み物として「なるほど...」と理解しやすいように分かりやすく書かれていると思いました。ただし「孫子」の兵法そのものを良く知りたいならば、守屋氏が書かれた「孫子の兵法」のほうが適切だと、私は思いました。以前にもこのブログでご紹介しましたが、「孫子」の兵法は内容が本当に面白いですし、感心させられます。勝負にはもちろん、ビジネスや経営などにおける指南書としても、決して古びた単なる兵法書ではなく、現在にも十分通じる内容が書かれています。だからこそ、中国には多数の兵法者がいたと容易に推測できますが、現在まで残されてきた孫子の兵法は、今なお生き残っており、さまざまな分野、業界での戦略・戦術の指南書として読まれているのだと思います。

孫子・勝つために何をすべきか

孫子の兵法―ライバルに勝つ知恵と戦略

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