夏休みの工作

朝・夕・晩とすっかり涼しくなり、日中の晴天でも風が涼しく、かなりしのぎやすくなってきた美濃地方ですが、今週は、1時間に100ミリ以上の雨が降るなど、連日大雨、雷雨が続き、大気の状態が不安定な1週間でもありました。
東海地方では大雨・洪水警報が出され、土砂災害警戒速報や自主避難の呼びかけがあったほどの、短期集中の大量の雨により、三河地方では亡くなった方もいらっしゃるほど、河川の増水や窪地での床上浸水、低地での床下浸水など被害を受けていらっしゃる方が多く、この場を借りまして、お見舞いを申し上げます。

さて、今週から息子は学校の夏休みも終わり、いきなり出校早々2日間は実力テストがありました。そして来週は文化祭(2日間)と体育祭(1日)の学校祭が行なわれるため、クラス催しの演劇の大道具・小道具作り、演技の練習と通し稽古で、連日の帰宅は夜の8時半を回る程遅くなり、今週と来週は大変忙しいようです。

そのような訳で、「今週のお稽古」を楽しみにしていた方々には、またまた申し訳ございませんが、今週は居合のお稽古をお休みにさせていただきました。刀法の「四方切り」について、前回の記事でもう少し詳細な諸作についてご紹介するようお約束しておりましたが、来週末までお待ちいただければありがたく、ご容赦・ご理解いただきますようお願い申し上げます。

さて本日8/31は、全国的に公立の小中学校と高校の夏休み最後の日。ここ美濃地方でも、公立の小中学校は夏休み最後の1日です。

夏休みといえば思いだすのは宿題や自由研究・工作です。自分が小中学生だった頃に一生懸命作った工作もしっかり印象に残っています。中でも特に印象に残っているのは小学生の自由工作で、各家庭に配達してくれる某乳酸菌飲料の空きプラスチックボトルを接着して、1mぐらいの高さの、ロケットブースターが1段目に4つ付いている、いかにも「オーッ、ロケットだぁ~」と誰もがご存知の格好のロケットを作って行き、9月1日に教室のみんなに驚かれたことを、今でも鮮明に覚えています。

しかし私にとってはそれよりも、息子が小学校に入ってから小4、5、6年と、毎年、木材などで模型工作を作り、それらが優秀作品としていづれも生徒や先生達の投票で選ばれて、連続3年間、毎年1年間、学校の優秀作品展示コーナーに飾っていただけたことのほうが、思い出ぶかいです。親である自分も手伝っての作品ですから、純粋に子供が自分ひとりの力で作り上げた作品と比較することは、問題があるとは思いますが、息子の場合は、工作の過程を日記のようにして記録を残し、難しかったところや工夫したところを自分なりに書いた工作日記も作っていたので、その工作日記がかなり先生方にはご評価いただいたようです。

小4は「旅客機」の模型。ベニヤ板、バルサ材、竹ひご、画用紙、そして当時流行っていた「ミニ四駆」のLEDライトやモーターを使って、双発のプロペラが回転し、主翼と垂直尾翼の翼端には、赤・緑・黄(白の代わり)の航法灯をLEDで点灯するように仕掛けて、作っていきました。
全長約50cm。始業式の朝は、車で作品を学校まで運んでやり、通学班で集団登校して来た息子に校門で作品を渡したとき、その辺りにいた同じ小学校の子供達が、「ワァー」とか「カッコイイ!」とか羨望のまなざしで見ている中を、少し照れながら、でも誇らしげに抱えて教室に向かっていく姿を見送ったことが、つい昨日のようです。
モーターはエンジンの中に組み込み、電池は胴体を開けて入れ替えられるようにしてあります。

小5は「空母エンタープライズ」の模型。これもベニヤ板、バルサ、ゴムひもで作った木工模型で、タミヤ模型から売られている低速ギヤボックスを使って艦橋のレーダーを回転させるとともに、発艦態勢の艦載機がアフターバーナーを焚いて、エンジンノズルが赤く炎を出している様子を赤色のLEDを点灯させた仕掛けを組み込んだ作品です。
エッ?「ゴムひもは何に使ったのか?」ですって?空母には艦載機を飛ばすためには「カタパルト」と呼ばれる射出装置が必要ですよね。ですから、艦首にゴムひもを取り付けて、バルサ材を張り合わせてから削りだした、立体的な艦載機を数機作って、それにゴムを引っ掛けて引っ張って、パチンコの要領で飛び出させて遊ぶという、発想で作ったようです。真っ直ぐ遠くまで飛ばなかったことが、ひどく残念だったようでしたが、格好は良く迫力がありました。
これも学校の校門まで車で事前に運んでやり、教室までは抱えて誇らしげに持って行ったと、妻から聞きました。全長100cm、学校の優秀作品展示スペースにぎりぎり入る長さだったそうです。
こちらも電池は甲板後部が開くようになっていて、そこから電池を交換出来る様にしてあります。

そして小6は「F-16戦闘機のカットモデル」。これも過去二年間に培った木工工作の経験を活かした、まさに小学校最後の夏休みにふさわしい、超大作の模型。ベニヤ板、バルサ、プラスティックフィルム、LED、電気配線を使って、機体の右半分は立体的な模型、左半分は、中身が見えるように骨組みになっている状態の模型です。
スイッチで主翼両端と垂直尾翼の航法灯が点灯する仕掛けは、小4の作品で経験済みなので、お手の物。苦労したのは、過去二年間の作品は、いづれも立体モデルなので、電気配線や電池を簡単に模型の中に隠すことが出来たのですが、今回の作品は、右半分は模型の中に隠せても、左半分はスケルトンなので中が丸見え。きれいに配線をしないと、せっかくのモデルが台無しに...。そこで考え付いたのが、ストローを配線の通るダクトに見立てて、ストローの中に配線を通すとともに、機体とは別に電源車を工作し、電源車の中に電池を組み込み、機体と電源車の間を整備用のホースでつなぎ、その中を電気配線を通して配線を隠してしまうというアイデアでした。ホースは蛇腹の質感が出るように、ストローの袋を立てにつぶして蛇腹状にし、それを軽く伸ばすことによって、ホースの感じを出すのになんとか成功したようです。
全長約80cm。優秀作品ケースに入れてもらえるように、出来上がりの大きさを先に決めておき、その大きさに合うように、縮尺比を計算して、基になる図面(1/72スケールのプラモデルの塗装図)の寸法との比を計算し、部品の寸法を計算するという、ちょっと小学6年生には算数の宿題なのか工作なのかわからなくなりそうですが、それを頑張って計算して、材料を切り出していました。
もちろん縮尺比の計算は、学校の算数で習っているので知っているはずですが、このように工作などをするときに必要なことなんだと自分で気づくと、おのずと計算も間違えないように、少しは早く計算できるようにと、努力するようです。
一方怪我もよくしてました。一番ひどかったのは、のこぎりを使い出して慣れてきたころ、ベニヤ板から部品を切り出すときに、ベニヤ板の下に自分の手をいれたまま、のこぎりを引き、指を数針縫う怪我をしたことです。休日に救急で診ていただける整形外科を探して、息子を車で連れて行ったことがありました。
でもそのときの教訓として、道具は道具の持つ本来の使用用途・方法でしか使ってはいけないことや、のこぎり、カッター、はさみ、彫刻刀などの刃物を使うとき刃の前に絶対自分の手をおかないことなど、痛い思いと引き換えに、何が危険なのかということは、しっかり身に沁みていることと思います。
完成作品は、妻が車で学校まで運んでやり、校門で息子に渡して、見送ってきたそうです。

少しだけコツや基本を教えてあげると、子供は自分なりに考え行動しようとしてみます。それを注意深く見守ってやれる心の余裕と、危険に対する十分な監視と、そして本当に危険なことは、例え誤ってしてしまったとしても、二度としないように徹底的に注意して理解させること、それが安全に子供に色々な経験をさせながら、その子供にあったペースで伸び伸びと成長してもらうために親ができる支援であり、しなければならない責任だと、ふと思い出したりしました。

小6のときに作った「F-16 カットモデル」の写真を僭越ながら数点掲載させていただきます。
毎年お子さんに夏休みの工作の相談をされて頭を抱えていらっしゃるお父さん、お母さんがおみえでしたら、来年の夏休みの工作のご参考にしていただければ幸いです。

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この記事へのコメント

2008年08月31日 22:19
三河武士様、
御子息は一足早い新学期だったのですね。「今週のお稽古」来週のアップを楽しみにしております。

大雨でご自宅や職場は大丈夫でしたか?私の方は大きな被害はありませんでしたが、一時水が地下へ溜まってしまいました。あっという間に水がたまる様子は恐怖です。水害時の行動や避難場所をきちんと確かめておかなければと痛感しました。

戦闘機のカットモデルのお写真を拝見して、最初はプラモデルの組み立てかと思いましたが、手作りとは驚きです。とても精巧に作られていますね。後ろに写っているプリンターよりも大きいとは、80センチの作品が実際に展示されている所を見てみたかったです。今もご自宅に飾られているのでしょうか?

最近は夏休みの工作や自由研究を廃止する小学校もあると聞きますが、このような工作は親子の絆が深まるだけでなく、工具や刃物類の正しい使い方を教えることもできるのでとても大切な機会だと思います。
nimmypage
2008年09月01日 08:32
三河武士親子様。m(..)m
豪雨の件ですが、美濃地方や三河様のご実家は大丈夫でしたか?
私の町にも避難勧告が出ていたらしいのですがグッスリ眠っていました。

刀法:「四方切」の件は、お手すきの時で結構ですので勉強させて下さいませ。

今回はF-16ですか…
サイドワインダーも搭載可能ですか?
計器類など細かい作業ですね。私は手先が不器用でとても真似が出来ません。
中3の頃、夏休み工作で『折り鶴』一羽を出展して、先生に怒られた記憶があります。
 日本で、ほぼ決まっていたF-22の購入ですが、突然アメリカ議会で他国に売らない方針を打ち出したのは記憶に新しいですね。又、イギリスはユーロファイター タイフーンを発注したものの資金不足で日本に肩代わり購入(涙目)のラブコールをしているとか…。
三河武士@BlogMaster
2008年09月01日 21:40
わたわた様

ご訪問ならびにコメント、いつもありがとうございます。
おかげさまで、自宅も勤め先も特に何事も無く、若干列車が遅れた程度でした。ご心配頂きありがとうございます。

F-16のカットモデルは、もちろん今も飾ってます。ブログに掲載した写真は、昨日撮った写真です。小4の旅客機や小5の空母も、もちろん現存してます。旅客機は飾ってありますが、さすがに空母は大きいためクローゼットの中で保管しています。息子にとっては忘れられない大切な宝物、埃をかぶりながらも飾っております。先ほど他の2作品の写真も撮りましたので、近いうちにご紹介させていただきます。
三河武士@BlogMaster
2008年09月01日 22:28
nimmypageさま

ご訪問ならびにコメント、いつもありがとうございます。
集中的な豪雨については、私達の住んでいる美濃地方の近隣各市は大した被害もなく、また実家は三河地方にありますが、甚大な被害が出た岡崎市よりも標高が高い地域のため、特に浸水などの被害も無く幸いでした。ご心配頂きありがとうございます。

お約束しておりました「四方切り」については、もうすこしお待ちください。

工作のモデルにはサイドワインダーは作りませんでしたが、一応格好だけは「パイロン」の形に翼端の形状を切ってあります。

F-22の輸出に待ったを掛けた米国議会は賢いと思います。なんせ世界最強の戦闘機ですから。ロッキードマーチン社は輸出できなくて残念でしょうね。
ユーロファイター「タイフーン」はマルチロールファイター(多目的任務対応戦闘機)として開発された機体ですから、日本の国防事情を考えると、かなり使えそうな機体だと思います。