今週のお稽古(5月第3回目)

各地で新型インフルエンザが広がっており、感染蔓延地域に指定された大阪府や兵庫県神戸地区の方々は、大変お気の毒なことでございます。また関空・成田あるいは主要港湾にて防疫に努められた検疫官、自衛隊より応援派遣された医官・看護士の方々のご苦労にも、大変頭が下がります。一日も早く感染が沈静化し、今年の冬の感冒、インフルエンザの感染多発時期に間に合うように、新型インフルエンザならびに従来型インフルエンザに有効な予防接種のためのワクチンの製造が出来て欲しいと願っております。

幸い美濃地方では、未だ新型インフルエンザの感染者は出てはいないものの、感染者が出た都府県と同様に、マスクはどこも品切れ状態です。ただマスクも顔に密着していなければ効果も薄く、過信できないと疫学専門医の先生がTVで話しておりました。やはり自衛手段としては、手洗い・うがいの励行、十分な栄養と睡眠をとって免疫力を高め、体力を維持することが肝要とのことです。皆様におかれましても、普段以上に、手洗い・うがいを励行されるとともに、御自身が咳やくしゃみをするときは、必ずティッシュで口や鼻を押さえ、外に飛沫が拡散しないようにし、押さえたティッシュは蓋付のゴミ箱やビニール袋などに入れることによって、捨てたティッシュからウィルスや細菌が乾燥して空気中に浮遊しないようにする、あるいはマスクをきちんと着ける、といった「せき・くしゃみに対するエチケット」を最低限守っていただきたいと思っております。(何も考えずに平気で咳をして、ウィルスや細菌をばらまいている大人がいかに多いことか...今年に限らず、毎年風邪やインフルエンザが流行しているときには、そのような非常識な大人を見ると、あきれてしまいます。他人を巻き添えにしないでいただきたいものです。)

さて、今週も息子と私は別々の日に館長先生の御自宅に伺い、お稽古を受けてまいりました。
なんと館長先生が足に6針も縫われるお怪我をされたそうで、びっくりしてしてしまいました。(居合とは無関係の事由でお怪我されたそうで、誠にお気の毒なことです。ただ骨折や神経を傷つけるほど深い傷ではなかったことが不幸中の幸いだったと、奥様がおっしゃっていました。)
そこで、私がお稽古に伺うよりも1時間前にお稽古を受けにいらしていた、昨年「教士」の称号審査に合格された女性の先生と御一緒に正座を御指導していただいた後、その教士の先生に抜刀法の各業を演武していただきながら、館長先生の御指導を受けさせていただきました。

正座と抜刀法(基本之業、奥之業)について、いつものように私の各業について、至らぬ点を御指摘頂きました。そして同時に、館長先生が教士の先生に対して御指導される内容も聞かせていただくことができて、いつも以上に内容の濃いお稽古を受けさせていただくことが出来ました。三段の私には、教士の先生の演武を拝見していても、大変すばらしい演武をされていて、お手本とさせていただくに十分だと思うのですが、館長先生からは、業の動きや各所作の位置など技術的な視点での大変細かい御指摘と同時に、技術的というよりは「剣理」に照らし合わせての「間の取り方」や「視線の動きやタイミング」について御指導されていました。(例えば、複数の敵を相手にする「四方刀」の場合、最初の「右斜め前の敵を牽制し、刀を抜きながら体勢を移行し、左斜め後方の敵を刺突する」までの動作においては、「右斜め前の敵を牽制しつつ、刀を抜きながら体勢を移行する際には斜め左前方の敵に視線をしっかり向けて牽制しつつ、左斜め後方の敵に視線を向けて刺突する」というような、非常に細かい、しかしそれができていなければ、本当の斬りあいでは自分が斬られるかもしれないという緊張感から、自ずと出てくるようなわずかな動作や間について、その違いなどを御指導していらっしゃいました。)

もちろん、そのような高度な細部の動きを追いかけることよりも、もっと基本をしっかりと身に付けることが、今の自分に必要なことだと十分理解しております。しかし早い時点から、業の剣理に基づく所作のポイントを知り、出来ずとも、これを意識して日々の修練に励むことは、いつか自身の業の練度の向上に必ず寄与するような気がします。そして、きっと今回のことは私の記憶に残っていて、これからも折に触れて思い出されることになるだろうと思います。
いつものことですが、館長先生に直接御指導いただけることに、大変感謝しております。

ps.
来週の日曜日(5月31日)は、岐阜県各務原市の市総合体育館に池田御宗家をお迎えして、「無双直伝英信流 宗家講習会」が行われます。当日は、息子は模擬テスト受験のため講習会には参加できませんが、私の方は「宗家講習会」に初めて参加させていただく予定であり、大変楽しみにしております。

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この記事へのコメント

2009年05月26日 11:42
こんにちは。
三河武士さんは、高度な教えを受けているようで、なによりです。
細かい動きや理合などは、今は実践できなくても心にとめておくことで、きっと後から自然と活かされる時が来ると思います。
三河武士@BlogMaster
2009年05月26日 21:25
空穂さま

御訪問ならびにコメントを頂き、誠にありがとうございます。
己の業が未熟なため、御指摘いただいたことも十分出来ず、日々練習の繰り返しですが、いつの日か、己の業に活かせるようになりたいと思っております。
evonote
2009年05月29日 23:58
ご無沙汰しております。

>「右斜め前の敵を牽制しつつ、刀を抜きながら体勢を移行する際には斜め左前方の敵に視線をしっかり向けて牽制しつつ、左斜め後方の敵に視線を向けて刺突する」

右斜め前の相手を牽制し、すぐに左斜め後方へ視線を移していましたが、左斜め前方の敵に視線を向けての牽制が疎かになっていました。
気付かせて頂いて有難うございます。

館長先生のお怪我は驚きました。
6針も縫うお怪我とは…どうぞお大事になさってくださいませ。

宗家講習会に参加されるのですね。
私も以前参加して大変勉強になりましたよ。
色々たくさん吸収してきてくださいませ。
三河武士@BlogMaster
2009年05月30日 11:36
evonoteさま

御訪問ならびにコメント、いつもありがとうございます。

>左斜め前方の敵に視線を向けての牽制が疎かになっていました。
気付かせて頂いて有難うございます。

本当の意味で、実際の立会い(太刀合い)を意識しないと気付かないですよね。

>色々たくさん吸収してきてくださいませ。

ハイッ! 明日はしっかり勉強してまいります。