今週のお稽古(4月第3回目)

暦の上では「穀雨(こくう:百穀春雨に潤う)」を迎え、作物が成長するための恵の雨が降る時節となりました。
私の住んでいる美濃地方でも、今週の半ばから、毎日、小雨が降り始めております。この雨で作物が成長し、秋に実りをもたらしてくれることを願っております。


震災から早くも40日が経過し、やっと第1次補正予算の閣議決定が行なわれ、衆参両院での審議が来週あたりから行なわれる予定であるとの報道を観ました。正直な感想として、「やっと政府主導による被災地への復興活動が動き始めたか」と、意思決定の遅さに少し疑問を感じております。来週から衆議院予算委員会での審議を経て、両院での可決を得て、やっと、実際に被災した地域や被災された人達への復興支援の第一歩が踏み出される訳です。個人的な感覚としては、「震災からなぜこれほどの時間がかかってしまっているのか...被災地は1日も早い復興支援を望んでいるのに...」と感じてしまいます。
もちろん被災地の状況を正確に把握し、復興事業の優先順位を考慮し、国民や法人の税金が財源になっているわけですから、安易に決定できることではないこともわかっております。また可能な限り被災者への金銭的負担が軽減されるよう、あるいは事業主の方への運転資金の無償貸し付けや医療費などの個人負担の軽減など、様々な支援のための方策を検討しなければならないのですから、内閣や各省庁の官僚の方々も、連日、検討を重ねてくださったことと思います。

もうすぐ世間は、5月の大型連休を迎えますが、予算委員会の審議や衆参両院での審議は、連休返上で審議を行なっていただき、一日も早く復興事業が開始されるよう、政府、省庁、国会議員の皆さんには、政治・行政のプロとして、自覚を持って頂き、しっかりと国民の負託に応えていただきたいと思います。この未曽有の大惨状から一日も早く復興のプロセスを進めるためには、国策としてリーダーシップをとっていただき、スピーディーに、確実に復興事業を進めていただくことが、極めて重要であると思っておりますので、今こそ、政治のプロ、行政のプロとして、その敏腕を如何なく発揮していただきたいと願っております。


ところで個人的には、個人レベルでの復興支援の活動を、継続的に行なっていきたいと思っておりますが、震災直後は、とにかく何をすることが、被災された方にとって一番必要とされていることなのか判断できなかったため、義援金という形で募金をさせていただきましたが、少しずつ被災地や被災された方々の状況も変わりつつあり、今後、どのような復興支援が個人レベルで出来るだろうか、と考えておりました。

そんな最中に、名古屋市の栄(さかえ)を活動拠点とするアイドル・ユニット「SKE48」が恒例として行なっている、栄の街をファンの人たちと一緒に清掃活動(ゴミ拾い)を行なう「SAKAEクリーン大作戦」が先日行なわれたことを知りました。
この清掃活動は、これまでに11回も行なわれており、先週の4月17日に12回目の「クリーン大作戦」が行なわれました。この清掃活動では、同時に今回の震災に対する義援金の受付も引き続き行なわれましたが、予め参加するファンの人達に、ある支援物資の募集を告知し、当日集められていました。その支援物資とは、「家庭用トイレ洗剤」。なぜ「家庭用トイレ洗剤」なのかというと、今回の地震・津波で被災された、とある自治体から、「今後、仮設住宅が建設され、避難所から仮設住宅に被災された方たちが移り住んだ時に必要な物として、支援物資の一つにあげられた物だそうです。「クリーン大作戦」の当日は、大勢の方が清掃活動に参加され、当日集まった「家庭用トイレ洗剤」の数たるや、なんと759本もファンの方たちが持ち寄って下さったそうです。
SKE48劇場支配人であり、運営事務局の湯浅氏のコメントの中にも、
「被災地では日々必要な物が変わってくると思いますが、長期に渡り支援をさせていただきたいと思っております。」と、書かれております。(詳しくは、SKE48の公式ブログ(運営事務局BLOG)をご覧ください。)

被災地に直接出向いて行って現地でボランティア活動を出来なくても、また義援金という募金活動での協力以外でも、このSKE48の「クリーン大作戦」で取り組まれたような、被災地が必要としている物資を集めて、被災地に届けていただく方法も行なわれていることに、大変感心いたしました。
今回は、こういった活動が行なわれることに気付くことができませんでしたが、このような復興支援の機会があれば、個人レベルの活動として、参加していきたいと思いました。


ところで、原発災害の状況につきましては、新たな情報が報道を通じて明らかになってきているようです。
未だ高濃度の放射線を発している「被ばく汚染水」の汲み上げには時間を要すること、
今後汲みあげた汚染水から高濃度の放射線を取り除き原子炉を冷却するための水として再利用するための設備をこれから建設していくこと、
原子炉建屋で発生した水素爆発により原子炉建屋内や原発敷地内の高濃度の放射線を発している瓦礫が今なお大量に残されており、その瓦礫を撤去しなければ、原子炉建屋の状況を詳しく調査できないなど、
様々な問題や障害に復旧計画が阻まれているように感じており、大変気掛かりです。
東京電力が先頃、国や福島県に提示した原発災害からの復旧計画が、立案した通りに進んでいくのか、その推移を見守ることしかできませんが、引き続きニュースや新聞などを見ながら、気に留めていきたいと考えております。

更には、立ち入りが制限された「警戒地域」や、今後、避難のための準備を計画的に進め、地区の住民の方々が全員避難しなければならなくなった「計画避難地域」などが新たに設定されるなど、原発災害にさらされている地域だけ、地震と津波により被災した状態から、ほとんど復旧作業が進んでいないように感じております。他の被災地は、大変な努力をされながら、急ピッチで、電気・水道・ガスなどのライフラインの復旧整備や鉄道、空港、港湾、道路などの交通網の復旧整備が進められているように見えますが、原発災害を強いられている地域の復旧作業は、ほとんど報じられていないように思えます。一日も早く、原発そのものに対する恒久的な安全対策が施され、周辺の復旧作業に着手できるような対応を、迅速にとって頂きたいと、切に願っております。



さて、今週も息子と一緒に、居合のお稽古のため道場のある館長先生のお宅に伺いました。
今週は、フランスから、年に4回ほど、毎回約10日程度、訪日される「ジャック先生」がお見えになっていらっしゃいました。

今週は、来月の4日に迫ってきております、全日本居合道連盟主催で、京都で開催される「全日本居合道全国大会」での奉納演武で行なう予定の業について、まず、御指導していただきました。私は、「前切り」、「八重垣」、「月影」、「順刀その2」、「追撃刀」の5本について、息子は、「前切り」、「八重垣」、「月影」、「追撃刀」、「斜刀」の5本について、館長先生とジャック先生に御指導していただきました。

各業について、まずジャック先生がお手本として業を御披露してくださり、私たち親子が業を抜き、館長先生から御指摘と御指導をしていただく、という流れで行ないました。

今回の奉納演武として選んだ5本の業は、元々息子が選んだ演武業5本のうち、苦手な「斜刀」を「順刀その2」に変えただけであり、私にとっては、「月影」を演武に入れるのは確か、初めてなので、「月影」はまだまだサマになりません。

半身で立ち上がりながら、柄頭は敵に指向し、右手で刀を抜くというよりは、送っておいた鞘を、ゆっくりと、敵との間合いを計りながら、最後まで鞘を引き続け、敵が諸手上段から斬りおろしてこようとするところを、すかさず抜刀し、物打ちの部分で、敵の両手首に斬り込み、ひるんで後に下がろうとする敵を追い込みながら真向に斬りおろして、止めを刺す業ですが、半身になって抜刀しようとする際に、半身の態勢をとるために上体をひねったあたりから、柄頭が敵の中心から外れているとの御指摘を受けました。業に集中出来ていないときは、どうしても刀の操作がおろそかになってしまいます。

実は、このところ3週間以上、原因の判らない肩や首の痛み、耳の痛み、歯の痛み、そして頭痛に見舞われております。かかりつけの内科医に診て頂いているのですが、その院長先生も症状を起こしている原因がつかめず、いろいろな可能性を考えて、薬の処方をしていただいております。
消炎鎮痛薬が効いている2時間程度は、多少マシなのですが、薬効が薄れると、痛みとの闘いで注意力が散漫となり、精神的に大変疲れてしまいます。ただ体温は平熱で、咳も出ないことが幸いです。(発熱と咳は、体力的に相当疲労するため。)

お稽古の途中から、時々同じ曜日で御一緒する錬士の先生もお見えになりましたので、奉納演武の業を、本番の奉納演武と同じように、順番に抜いて一通り見ていただき、その後、4人で、組太刀のお稽古をすることになりました。

今週は4人で組太刀を行ないますので、「打太刀-仕太刀」の組で、「息子-私」、「私-錬士の先生」、「錬士の先生-ジャック先生」、「ジャック先生-息子」、「息子-私」・・・の順序で、1回ずつ役を順次交代しながら、ローテーションしながら、組太刀「太刀討之位」をお稽古させていただきました。

驚いたのは、ジャック先生の組太刀の正確さと、間合いの取り方、そして何よりも、かなりのスピード感...ゆっくり「イ~、エイ!...イー、エイ!...」と形を行なっている私たちよりも、かなりテンポが速く、「イー、エイ!、イー、エイ!」というテンポに、ジャック先生を仕太刀に、打太刀をおこなった息子は、そのテンポの速さと、繰り出される木刀の斬りつけの強さに、緊張の連続だったようです。
組太刀も、一通り「出会」から「真方」まで、開始と終了の礼式を含めて御指導していただきましたが、間合い(距離)と間(時間間隔)のとり方が、本当に難しいです。しかし、組太刀で間合いと間の感覚を養うことは、居合の業にとっても、大変参考になるため、今後も居合刀での業と同時に、毎回のお稽古で、組太刀も続けて御指導していただきたいと思っております。

今週で4月のお稽古も3回終了してしまいました。5月の大会まで、もう少し練習をしておいかないと不安ですので、来週あたり、地元の中学校の格技場を貸していただき、自主練習を行なおうかと考えております。
(それより先に、原因不明の痛みが早く治るように、耳鼻科と歯医者にも足を運んで、一度診てもらった方が良い気がしてきました。こじらせる前に、早く治さないと...)

にほんブログ村 武術・武道ブログ 居合道へ
ブログランキング参加中。クリック宜しくお願いします。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

月のうさぎ剣士
2011年04月25日 04:18
昔ある修行者が一人、飢えと渇きで倒れていた。

それを見たクマ、キツネ、ウサギ、は修行者を助ける為に、自分の獲物をとって差し出したが、ウサギだけは獲物がとれなかった。

そこでウサギは、その身を自ら火に投じて修行者に捧げた。

神様はウサギの尊いその行いをいつまでも忘れぬように、月にウサギの姿をうつしたのでした。

シャカ族のブッダは苦行の中、その話から悟りを得たと言うが…。

今の時代ってマキャベリアンが増えて、
自己犠牲って笑うかも知れないが、自分の心と向き合う居合って面白いですよね?

同じ業を何ヶ月、何年か繰り返して、ある日「あぁ、そうか」と気付くと言うのは、修行者の悟りのようですよね?

演武したり試合でも戦うのは、紅白にわかれた対戦者ではなく、自分の前の分身の仮想敵(自分の心)との戦いだと思って演武しておりますから、対戦者や周囲が気になったらそこで、全ては終わりですね。

お体のこと気になりますが、奉納演武を楽しんで参加して頂きたいです。
三河武士@BlogMaster
2011年04月25日 23:37
月のうさぎ剣士さま

いつもご訪問、コメントを頂き誠にありがとうございます。

>そこでウサギは、その身を自ら火に投じて修行者に捧げた。

このお話、子供の頃、お釈迦様の御生誕日をお祝いする「花まつり」に行ったときに聴いたことがあります。

自己犠牲は、いわゆる崇高な博愛精神の一つの形であり、簡単に出来ることではないのですが、そのような心の持ち方、考え方が出来るようになりたいですね。

なかなか自分自身の心と真正面から向き合うことができませんが、居合という武道に我が身を投じることによって、非日常な境地に入ることができると、私自身は感じております。そのような境地の中で、自分自身を「無」の状態に近づけ、仮想の敵に集中しながら、自らの業に取り組むことで、これまでも様々な気付きを得ることができたような気がしております。

>同じ業を何ヶ月、何年か繰り返して、ある日「あぁ、そうか」と気付くと言うのは、修行者の悟りのようですよね?

おっしゃる通りだと私も思います。いくら焦っても、どんなに”がむしゃら”に練習してみても、一向に上手くできなかったことが、ある日、突然、何かが吹っ切れたように、出来るようになること、何度も感じております。、果てしなく課題が続く限り、居合道という「道」は、楽しさが尽きないと感じております。

>お体のこと気になりますが、奉納演武を楽しんで参加して頂きたいです。

御心配頂きありがとうございます。
少しでも、納得できる演武を奉納できるよう頑張るとともに、初めての奉納演武を楽しんでまいりたいと思っております。
奥州の田舎侍
2011年04月26日 18:15
三河武士様、
お身体に不調を抱えながらも、演武に向けて稽古はしっかりとなさっているご様子。いつもながら感心しております。

私は、日曜日の稽古のあとに行った震災でズレたベランダタイルの修復作業中にギックリ腰になる有り様。昨日、整骨院で応急処置をして、本日から中国(上海)へ出張しています。東北地方は交通機関が漸く復旧してきたことから、震災以前のように出張もできるようになりました。沿岸部はまだまだ厳しい状況が続いていますが、内陸部は大分日常を取り戻してきております。地域の復興や雇用の維持のためにも「沿岸の分まで頑張ろう!」が周囲の内陸部企業の合言葉です。

5月4日の演武まであと1週間。お互い、体調を万全に戻せるよう過ごし、会場で元気な姿でお会いできれば幸いです。
三河武士@BlogMaster
2011年04月26日 22:11
奥州の田舎侍さま

ご訪問ならびにコメントを頂戴し、誠にありがとうございます。

ギックリ腰を患われたとのこと、お見舞い申し上げます。応急処置で海外への御出張とは、お仕事とはいえ、かなり大変なこととお察しいたします。
腰は”からだの要(かなめ)”ですので、くれぐれも、過度なご負担をかけないよう、ご養生され、お大事になさってくださいませ。

>地域の復興や雇用の維持のためにも「沿岸の分まで頑張ろう!」が周囲の内陸部企業の合言葉です。

少しずつ復旧も進み始めているようで、これから益々、復旧・復興へ歩みを進められていくことを心からお祈りしております。そしてこれからも微力ですが、引き続き被災された地域への御支援をさせていただきとう存じます。

「沿岸の分まで頑張ろう!」という力強いお言葉から、皆さんの復興に向けた確かな希望に満ちたお姿を感じ取ることができて、大変頼もしく、そして嬉しく感じました。

ありきたりな言葉ですが、
”一緒に頑張らせてください”です。

5月4日の京都での全国居合道大会では、有意義な大会となるよう、お互い体調を整えて参加できるようにしたいですね。
当日、会場でお会いできますれば、こちらこそ、幸いでございます。