第58回 全日本居合道全国大会に参加してまいりました

東日本大震災にて被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。


『♪夏も近づく、八十八夜..』と歌われる「八十八夜」を迎え、明日は早くも「立夏(りっか:夏の気始めて立つ)」となり、暦の上では「夏」を迎える時節となりました。さわやかな涼風と五月晴れの美濃地方です。

昨日、京都会館(京都市左京区)で行われました全日本居合道連盟主催による、第58回「全日本居合道全国大会」の第2日目の奉納演武に参加してまいりました。

早朝4時に起床、朝食を済ませ、息子と共に、最寄りの駅よりJR岐阜経由で名古屋まで出て、名古屋6:20発の「のぞみ」で京都へと向かいました。名古屋-京都間の乗車時間は30分足らず。新幹線を利用すると、名古屋から京都は本当に近いと、あらためて感じました。

JR京都駅から京都市営地下鉄に乗り、「烏丸御池」で東西線に乗り換え「東山駅」で下車。駅から会場の京都会館まで、Googleマップで調べた地図を片手に、早朝の京都の街を歩きました。お天気にも恵まれ、さわやかな風が心地よい朝でした。地下鉄に乗っているときから、弓道の弓を手にされた方が何人もいらっしゃいまして、私たちが降りた地下鉄「東山駅」で、その方たちも降りられました。京都会館へ歩いていく途中、歩きながら、弓をお持ちのある方が息子にお声をかけて下さいました。その方のお話から、ちょうど同じ日に弓道の昇段審査会が行われることを知り、弓を持った方が多いことに納得しました。

初めての「京都会館」への道も間違うことなく...と思っておりましたが、Googleマップに示されている「京都会館」の位置(マーカーが示された位置)には入口らしき場所が見当たりません。直ぐ北側は、地図でも、実際の景色でも、どう見ても「平安神宮」を囲う塀のようで、京都会館の北側です。近くにいらっしゃった方に尋ねると、やはり京都会館の入口は南側とのことでした。早目に出かけてきていたため、時間的な余裕は十分ありましたので焦ることも無く、事なきを得ました。

会場となる建物は、京都会館の中の「会議場」という建物でした。大会の演武申込書には「9時開始」と書かれていましたので、着替えの時間や不慣れな道中であることも考慮して、早く出かけてきたため、少し寄り道をした(迷った)ものの、7時50分頃には、会場の入口に到着できました。入口のすぐ隣の広場には、既に数名の方がお見えになっていらっしゃいました。

8時を過ぎたあたりから、徐々にお見えになる方が増え始め、同じ道場の先輩(今回、6段を受審される若い女性剣士の先輩)や兄弟子の先生(ハンドルネーム:破傘三九郎さま)ともお会いすることができ、お話をさせて頂いたことで、少し気も楽になりました。会場の入口が開く頃には、かなりの人数の方が集まっていらっしゃいました。

今か今かと入口が開くのを待っておりましたが、やっと8時半過ぎに開場となり、そのまま人の流れに沿いながら、階段を上がり、受付を済ませ、「男子更衣室」と貼られたして部屋で着物と袴に着替えました。京都会館の「会議場」の建物は、演武会場として使用した会議場は土足禁止でしたが、建物自体は土足出入り自由であり、草履を持参しなかったため、素足で靴を履くのは、やはり履きづらく不便でした。やはり雪駄、草履など、袴に合う履き物を、こういった大会では準備しておくべきだと思いました。結局、終始、裸足で歩きまわっておりました。

ご存知の方も多数いらっしゃると思いますが、この毎年5月に京都で開催される全国大会での奉納演武は、5段以上から申込み・演武に参加させていただくことが出来ます。私たち親子は、今年、初めてこの大会に参加させていただきましたのが、どの様に大会が行われるのか、詳しい大会の次第(流れ)を知らないまま参加してしまいましたので、人の流れを見ながら演武会場となる会議場に入り、開会式に参加しました。

開会式の後、5段から順に奉納演武を行なうという説明を開会式で聴いたのですが、さてさて、ここでも要領がわかりません。とりあえず演武会場を出ると、既に進行の先生方が、参加者の名簿番号を順番に呼びだし、呼ばれた順に一列に剣士の皆さんが並び始めていました。名簿の番号は、秋の大阪での競技大会とは異なり年齢順という訳ではなかったため、息子もなんとか演武の整列に遅れることなく並ぶことができました。私が番号を呼ばれて演武会場の外で整列している時には、既に息子は演武会場に入っており、私が演武会場に入った時には、既に息子の演武は始まっておりました。5本の演武のうち、最初の2本(刀法「前切り」と正座「八重垣」)は見られず、正座「月影」と抜刀法2本「追撃刀」と「斜刀」を斜め後ろからでしたが、見ることができました。結構、落ちついて演武しているように見えましたが、後で聞いたところ、「緊張はしていなかったけど、1本目の『前切り』で脇の筋を伸ばしてしまって、その後の業を思った様には出来なかった。」と言っておりました。いろいろとハプニングの多い奉納演武だったようです。

演武は7人ずつが1組で、あらかじめ刀礼・帯刀して座して待機し、番号の若い順から4名が前列、3名が後列という配置で、定められた演武開始線の位置につき、検証の先生の号令で、神前に対して拝礼をおこなうと、すぐに「演武初め!」の号令がかかり、各々が各自のペースで演武業5本を抜いていきます。

私は、7人区切りの先頭だったため、前列最左位置で演武を奉納させていただきました。演武する方向には、高段の先生方がずらっと並んでいます。検証の先生は、私の斜め左前にいらっしゃいます。自然と緊張しておりました。ただ、これまでのお稽古で館長先生にいつもご指摘を受けていた、「余分な力を完全に抜いて、要所要所で締めるところはしっかり力を入れるように」という言葉を頭の中で繰り返していました。それともう一つ、「納刀の際に柄頭を振らず、鞘をかぶせるようにして納刀すること」というご指摘の言葉。業と業の間はできるだけ短くして演武全体の時間短縮に協力するようにと、演武の進行で誘導されていた係の先生がおっしゃっていましたが、落ち着いて、出来るだけ力を抜いて業を行うことに集中して演武を奉納させていただきました。十分満足できる演武で決してありませんが、平安神宮と林崎居合大神に対して、厳粛な気持ちで演武を奉納させていただきました。

演武が早く終わった息子が、デジカメのムービー機能で、私の演武の一部始終を録画してくれておりました。帰宅してから自分の演武を観ましたが、緊張していた割には、以前ほどガチガチに力の入った業ではなく、少しは肩の力が抜けてきたかな?と感じられる映像に、まだまだ未熟ながら、それでも成長している自分の業に、少し自信を持つことができました。これをまたスタート時点として、初心を振り返りながら、更に業の修練に励んでいく所存でございます。

なお今大会にて、以前より、当ブログに貴重なご意見・ご教示のコメントを多数お寄せくださっているブログ『柚子庵』のマスター”空穂”さま、そして、先日よりコメントを頂戴しております、”奥州の田舎侍”さまに直接お会いすることが叶い、大変うれしゅうございました。お会いした、同じ道場の女性剣士の先輩は6段の審査、”空穂”さまは錬士の称号審査、そして「破傘三九郎先生」は教士の称号審査を、今回、皆様受審されるとのお話でしたので、無事審査に合格されますことをお祈り申し上げます。

演武会場と、奉納演武の様子を掲載させていただきます。
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追伸
奉納演武のあと、演武を奉納した「平安神宮」に息子と共に参拝し、帰宅の途につきました。

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この記事へのコメント

2011年05月05日 23:32
三河武士さま
大会お疲れさまでした。

やっぱり勝手がわからないと、いろいろと戸惑ってしまいますよね。
私も、気付いた時には点呼が終わっていて、後から頭を下げながら列に入りました……。

「鞘をかぶせるように納刀」……これは私も心がけていることです。切っ先が手の中に落ちた瞬間に鞘をかぶせるのは、なかなか難しいです。

三河武士さんに会場で声をかけていただいて、どうもありがとうございます。
こうしていろんな方と少しずつ道が交わっていくのも、とても嬉しいものです。

おかげさまで、錬士にも合格いたしました。
このことについては、また自分のBLOGで報告いたします。
奥州の田舎侍
2011年05月06日 12:59
三河武士様、
当日は急なお声掛けにもかかわらず、気さくにお応え頂きましてありがとうございます。

演武のほうは肩の力が抜けきらず、切先がブレるなどの悪癖は隠しようがありませんでしたが、稽古では味わうことのできない緊張感のなかでよい経験ができました。

当館の範士先生からは「良くも悪くも稽古通りにしかできない。まぁ、良いところは出ていたよ」との評価を頂戴しました。やはり、普段からの稽古に勝る修錬はないということなのですね。

次にお会いするのは10月の段別競技会となりますでしょうか。多少は修練を積んだ姿をお見せしたいと思っておりますし、もう少しゆっくりと言葉を交わせればと考えております。

余談ですが、京都の街を歩いていますと「連帯@東北」のステッカーやカードを各店舗でよく見かけました。日本国民が一体となって今回の震災から復興していこうとの想いを強く感じました。

月のうさぎ剣士
2011年05月06日 15:50
東日本大震災で被災され、また亡くなられた方々に鎮魂の意を、そして全ての人々の平安を祈り、それぞれの方がそれぞれの思いを胸に演武された方も多く、意味合い深い心に残る奉納演武となったと思います。

居合道をとおしてつながった各地の剣士と顔をあわせ、また再会を喜び、親睦を深めるのも素晴らしいですね。

私は残念ながら来年に参加資格が出来るので、その時は、お仲間に加えて下さいませ。
また、来年は60周年記念の節目になると聞きました。

皆様の真剣な演武を奉納され、これからの東日本の復興にも弾みがつき、四獣神も守ってくれるのではと思います。

昇段された皆さん、空穂さん練士、誠におめでとうございます。

三河武士さんも、奥州の田舎侍さんも、演武を奉納でき、お話ができて良かったですね。
ただ振り下ろす単純なことが、私も難しいです。

お互いに、秋の前夜祭を楽しみに斯道精進いたしましょう。


三河武士@BlogMaster
2011年05月06日 21:28
空穂さま

いつもご訪問、コメントを頂戴し誠にありがとうございます。

奉納演武ならびに称号審査、誠にお疲れ様でございました。そして、錬士の称号審査への合格、誠におめでとうございました。これからは、空穂先生とお呼びしなければいけませんね。

大会当日は、プログラムで自分の演武番号を確認した直後に、空穂さまのお名前を探し、番号を確認させていただいておりました。
奉納演武もしっかり拝見させていただきました。安定した業を演武なされているお姿、勉強をさせていただきました。

演武を終えられてホッとされているところを、待ち構えて、いきなりお声掛けをさせていただき、誠に失礼いたしました。にもかかわらず、お優しく、暫しお話をさせていただくことができ、楽しい時間を過ごさせていだきまして、本当にありがとうございました。

次回は、是非、秋の全国大会の前夜祭および競技大会でも、またお会いできますこと、楽しみにさせていただきます。

今後とも宜しくお願いいたします。
このたびの錬士への合格、本当におめでとうございました。
三河武士@BlogMaster
2011年05月06日 21:42
奥州の田舎侍さま

いつもご訪問並びにコメントを頂戴し、誠にありがとうございます。

大会(奉納演武)、お疲れ様でした。

お声掛け頂き、本当にありがとうございました。大阪の大会のように番号札をつけていないので、お探しいただくことは難しいと思っておりましたので、お会いできないと思っておりました。そんな時に、奥州の田舎侍さまのほうから、お声をかけていただき、本当に嬉しかったです。

同じ段位、同じ苗字、親子と思われる年齢、という視点で名簿をご覧になって頂き、探してくださって、本当にありがとうございました。

>次にお会いするのは10月の段別競技会となりますでしょうか。多少は修練を積んだ姿をお見せしたいと思っておりますし、もう少しゆっくりと言葉を交わせればと考えております。

是非、秋の全国大会では、前夜祭もございますので、ゆっくりとお話をさせていただければ、こちらも楽しみでございます。

秋の大会では、京都の大会にまだ御参加できない3段、4段の皆様ともお会いする機会にもなりますので、更に横のつながりを深めさせていただき、私ごときが、その橋渡しの一端でも担えれば、幸いでございます。

今後とも宜しくお願いいたします。
三河武士@BlogMaster
2011年05月06日 22:19
月のうさぎ剣士さま

いつもご訪問並びにコメントを頂き、誠にありがとうございます。

今回は申込時の段位が、ほんの少し間に合わなかったため、お会いすることができずに残念でした。来年は、是非、京都でお会いしたいですね。

>また、来年は60周年記念の節目になると聞きました。

そのようです。開会式での連盟会長の御挨拶でも、そのことをお話になっていらっしゃいました。

>皆様の真剣な演武を奉納され、これからの東日本の復興にも弾みがつき、四獣神も守ってくれるのではと思います。

「平安神宮」への奉納演武ということで「四獣神」の言葉が出てくるところは、流石、月のうさぎ剣士さまですね。

恥ずかしながら、参拝するまで、「桓武天皇」が御祀りされていることも、「四獣神」の名をもつ楼があることも、すっかり忘れておりました。小学校の修学旅行で、京都・奈良を巡った際に「平安神宮」に参拝して以来、実に約35年ぶりに参拝させていただきました。
鮮やかな朱色の「應天門(おうてんもん)」、「應天門」をくぐった目の前に広がる壮大な拝殿の美しさ、朱塗り御建物が本当に素晴らしく、雅な世界を堪能してまいりました。

今年も秋の大会の前夜祭ならびに競技大会で、再びお会い出来ることを楽しみしながら、業の錬度を上げていくことができるよう、私も息子も、お稽古と自主練習に励んでまいります。

今後とも宜しくお願いいたします。
空穂
2011年05月07日 15:29
三河武士さま
すみません。せっかくのお言葉ですが、「先生」と呼ばれるのはどうも違和感があるので勘弁してください。
「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」という言葉もあることですし。
三河武士@BlogMaster
2011年05月08日 22:15
空穂さま

了解いたしました。ブログでのコメントでは、「空穂さま」と書かせていただきます。なお公の場所・席では、○○先生とお呼びさせていただきます。
2011年05月11日 18:01
はじめまして居合道のブログでこちらにたどり着きました。
私も今回5段で演武させていただきました。
朝早くから京都会館にいたのはおそらく私たちだと思いますww

私も日々稽古を頑張ります。
今後ともよろしくお願いいたします。
三河武士@BlogMaster
2011年05月12日 00:13
OTAさま

初めまして。ご訪問頂き、またコメントまで頂戴しまして誠にありがとうございます。

コメントに付けていただきましたURLを早速アクセスし、拝見させていただきました。
誠心館道場の二代目とプロフィールに書かれていらっしゃいましたので、○○さまとお見受けいたしました。
このたびは、6段への御昇段、誠におめでとうございました。

当方は、息子共々、秋の全国段別競技大会の会場にて、6段への昇段に挑む予定ございます。

秋の段別競技会の前夜祭または大会会場でお会いすることができますれば、幸いでございます。

拙いブログでございますが、今後とも宜しくお願いいたします。
月のうさぎ剣士
2011年05月12日 01:18
OTAさん、はじめまして、月のうさぎ剣士と申します。

去年の段別個人競技大会の時の写真を女ピンクパンサーとわけて頂きました一人です。

ありがとうございました。
お兄さんは、優勝されたんですよね?
団体戦でも、高位に常に入っておりますね、すごいです。

ブログ楽しくみております。
今年大阪で、御挨拶にうかがうつもりでおりました。



2011年05月14日 18:27
三河武士様

全国大会、お疲れ様でした。
緊迫した様子が手に取る様に分かる内容で興味深く読ませていただきました。

またブログを通じて他地区の剣士の方々との交流も出来た様で何よりでしたね。

私が出場するのはまだまだ先だと思いますが、大舞台でもあがらず演武できるように日々の稽古に精進したいと思います。

また、機会があれば色々教えて下さい。
三河武士@BlogMaster
2011年05月14日 21:30
椿 四十郎さま

御訪問ならびに、いつもコメントありがとうございます。

ありがたいことに、皆さんが私のことを探してくださり、お声掛けしてくださいますので、皆様に、本当に感謝申し上げる次第です。

秋の段別競技大会には御参加されますか?その時に、またお会いできることを楽しみにしております。(そのよりも先に、中部地区連盟主催の宗家講習会、中部地区大会でお目かかれましたら、宜しくお願いいたします。

京都での奉納演武は、本当に最初は何が何だかさっぱり分からずに参加・演武をしましたが、段別競技大会とのはまた違った、演武を奉納しているという独特の雰囲気が、緊張ももちろんしますが、非常におごそかな気持ちになれて、演武後は清々しい気持ちに私はなりました。

是非、御一緒出来ますことを楽しみにしております。

今後とも、お気軽にご訪問。コメントを頂戴できれば幸いです。宜しくお願いいたします。