今週のお稽古(5月第1回目)

日差しが強く、夏日(一日の最高気温が25℃以上になる日)を迎えたところもあるようですが、同時に早くも台風1号も発生・熱帯低気圧に衰退したものの、日本列島に横たわるように伸びた前線の影響で、各地に大雨を降らせるなど、天候の変化が急激な一週間となった美濃地方です。


東日本大震災で被災された皆様にこころからお見舞いを申し上げます。

福島原発事故の状況は、少しずつ安定してきているのかと思っておりましたが、大変残念な内容の報道が流されております。
事故発生以来、原子炉内への注水作業が続けられていましたが、福島第一原発1号機の原子炉建屋の地下から、放射能に汚染された水が貯まっていることがわかり、発電用核燃料の入った原子炉「圧力容器」のみならず、その周りを取り囲んでいる「格納容器」に何らかの損傷が生じており、汚染水が漏れ出している可能性が高いという報道を見ました。その報道では、格納容器の損傷の程度を確認するため、原子炉内への注水量を増やし、格納容器に設置されている水位計で格納容器内の水位を監視することによって、格納容器の損傷の程度を見極めると報じておりました。
また別の報道では、当初計画していた、原子炉格納容器の内部を全て水で満たす「冠水」という状態にすることで、原子炉を安定した制御状態として管理していく方法も見直す必要がでてきたと報じており、大変な不安を感じております。

報道で見ているだけの私でさえ、このような不安を感じているのですから、避難されている福島原発の近くの皆様は、どれほど不安でいらっしゃることか、そして、自分たちの暮らしていた家・街へいつ戻れるのか、安心して暮らすことができるのか、激しい怒りを感じていらっしゃるのではないかと、心中をお察しする次第でございます。

一方、被災地を中心に日本が一つになって各産業を盛りたて、復興に向けて生産や輸出を再開しようとしておりますが、外国船が仙台港に寄港しないといった原発事故に伴う風評被害も起きており、輸出入に頼らざるを得ない産業構造の我が国としては、このような誤った認識による風評被害が1日も早く払拭され、被災地の復興、日本の産業基盤の回復に向けて、努力を続けていくことが必要だと感じております。
まさに「如何なる艱難辛苦、困苦欠乏にも耐え、自己の職業を天職として之に全霊を傾注し、世の中でなくてはならない人となる」ことが、今、求められているのだと感じております。


さて今週も、息子と共にお稽古に行ってまいりました。
居合の業の方は、今週は久しぶりに「立膝」を御指導していただき、いつものように組太刀の方は、「太刀打之位」を御指導していただきました。

前回「立膝」を御指導していただいたのは、いつ頃だったか忘れてしまうぐらい、少し時間が空いてしまっておりましたので、一つ一つの業を御説明頂きながら、「横雲」から「真向」まで、一本ずつ抜き、館長先生に御指導していただきました。

業の流れは覚えていましたが、やはり細かい部分では、気が回らないところがいくつかあり、ご指摘していただきました。

やはり「浮雲」では、納刀する際の足さばきが、他の業とは左右が反対になる足運びとなり、また立ちあがる直前の足運びにおいても、右ひざの位置は動かしてはいけないのですが、まだまだ動きがぎこちなく、納刀の動作だけ、繰り返し自主練習しなければならないと、あらためて痛感しました。

逆、「颪」は自分で思っていた以上に出来が良かったようで、館長先生から、
「これから大会や演武で、”颪”を使ってもいいんじゃないか」との大変うれしいお言葉を頂きました。もちろん大会や演武で使用するには、まだまだ自信が伴っておりませんが、これを機会に、「颪」も大会業の候補に入れられるよう、練習を重ねて業をより確実なものにしていきたいと思っております。

6月の宗家講習会の会場で受審を予定している正統会の昇段審査まで、館長先生の御指導が受けられるお稽古は、あと3回。少し練習量を増やすために、昨年のように、地元の中学校の挌技場の利用させていただき、今週あたりから、また自主練習を適宜取り入れていこうと思っております。


居合刀での業のお稽古の後は、いつものように、木刀に持ち替えての組太刀のお稽古を御指導していただきました。

形の流れは仕太刀、打太刀ともに、私も息子も、躊躇することなく、だいたい身体が動くようになってきましたので、今週jからは、より細かい太刀さばきを御指導していただきました。
その中でも特に重要だと感じたのは、常に斬り結んだ状態から、敵の刀を使えないように、いうなれば「敵の刀を如何に殺しておくか」、そして、その隙に次の斬りつけのための構えに入って、敵に先んじて斬りつけなければならないということを御指導していただきました。館長先生と組太刀を行なわせていただくと、剣が交わってから、次の動作に入る前に、木刀を抑え込まれるような、かなり強い力で、木刀を抑えつけられるような感じになります。こうなると、こちらが木刀を動かそうとしても、思うように動かすことができません。その隙に、サッと構えに入られて、既に受けるしか術がない、という状態になってしまいます。形の流れだけとりあえず憶えてこれたので、これからが本格的に、組太刀の稽古に入るのだと感じました。

何事も、奥が深く、順番に少しずつしか出来るようにならないのはもどかしい半面、出来るようになるステップがいくつもあるため、なにか一つ出来るようになると大変うれしく、また次のステップへの意欲がわいてきます。

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この記事へのコメント

月のうさぎ剣士
2011年05月22日 00:12
柚子庵さんのブログ

2011年05月10日
居合道日記 / たとえば氷山のように

居合をとらえる時、こういう考え方はスゴくわかりやすいと思いました。

私自身の不足感は、目に見えぬ 海面下の大きな部分なのかとたいへん勉強になりましたので、まだ訪問されて無い方へ、御紹介いたします。

2011年05月22日 07:58
月のうさぎ剣士さま

いつもご訪問ならびにコメントを頂戴しありがとうございます。

>柚子庵さんのブログ
>2011年05月10日
>居合道日記 / たとえば氷山のように

当ブログに色々と御指導のコメントをしてくださる”空穂さま”がブログのマスターをされていらっしゃるブログ「柚子庵」の居合道日記の御紹介、ありがとうございます。

いつも私も”空穂さま”のブログ「柚子庵」は拝見させていただいております。

先日の京都での称号・段位審査にて錬士になられた”空穂さま”の居合に対する御考えが、「氷山」を例にとって図示されていらっしゃいます。

”月のうさぎ剣士”さまもコメントされていらっしゃいますように、「居合」の奥深さ、修練に対する考え方を、大変わかりやすく、また、納得・共感できる考え方、とらえ方、として記事を書かれていらっしゃいます。

ご覧になっっていらっしゃらない方で、関心をお持ちになった方は、このコメント欄にURLを添付させて頂きましたので、是非、ご訪問されてみてはいかがでしょうか。
”月のうさぎ剣士”さま同様、私も御紹介申し上げます。

”月のうさぎ剣士”さま、
他にも皆さんにご覧になっていただきたい居合のブログ記事などございましたら、当方のブログのコメントを今後も御利用頂ければ幸いでございます。

この度は、貴重な御紹介をコメントしていただき、ありがとうございました。