無双直伝英信流 居合兵法 正統会 「宗家講習会」ならびに「称号・昇段審査会」に行ってまいりました

暦の上では「芒種(ぼうしゅ:麦を収め稲を植う)」を迎え、時を同じくして、近くの水田にも水が引き入れられ、田植えも間近な気配のする美濃地方です。


昨日、6月5日(日)、岐阜県各務原市「桜体育館」で行われました、「無双直伝英信流 居合兵法 正統会 宗家講習会」に息子と共に参加し、第22代宗家 名人位 池田隆聖昂先生のご指導を受けてまいりました。


宗家講習会当日の朝は、さほど距離も遠くないところに住んでおりますので、あわてずに余裕を持って出掛けたのですが、カーナビに入力をしようとしたところ、施設名で該当せず、住所を入力して車を走らせました。
おおよその場所は、申し込みの際に同封されていたGoogle Mapの印刷物で把握しておりましたが、目的地付近に近付くと、何処が入口へ通じる道なのかわからない状況でした。幸いにも、事前に同じ道場の方が、道筋で誘導のために立ってくださっていたので、体育館へ通じる道への入口を通り過ぎることなく、とりあえず目的地の体育館へ車を進めることができました。
ところが体育館の駐車場に入ろうとすると、大変車が混雑しており、予想外の状況に焦りました。てっきり「宗家講習会」だけが、その日、その体育館で行われるとばかり思っておりましたが、当日は野球のユニフォームを着た男の子や、ブラスバンドの楽器を手にした女の子、そしてそのご家族と思われる方たちなど、お子さんを送ってこられた車と人で、駐車場に車を駐車するまでに、想定していた以上の時間がかかってしまいました。近くに住んでいるのですから、前日に下見をしておけば良かったと思いました。

駐車場にまで入ってしまえば、車を停める場所は十分空いていましたので、車を停めると、急いで会場となる2階のアリーナへ向かい、何とか講習会が始まる少し前に、着物と袴に着替えることができて、講習会に間に合いました。


宗家講習会では、御宗家と中部地区居合道連盟会長である十段位 福井先生(館長先生)のご指導により、「抜刀法(基本之業)、(奥之業)」そして「正座」の各業について、ご教示いただきました。
昨年、一昨年と、岐阜県各務原市の「総合体育館」で行われました宗家講習会に、私は参加させていただいており、今回が3回目となります。息子は今回初めて「宗家講習会」に参加させていただきました。

いつもながら、御宗家のご説明は大変わかりやすく、また剣理も解説してくださいますので、各業を行う際の、己の置かれている状況を、再認識し、どのように体を使ったり、足さばきを行えば、合理的な(無駄が無い)動きをとることができるのか、また、敵に斬られないために、己は刀をどのように操らなければならないのか等、いろいろ御教示いただくことができる機会であるとともに、あらためて、自分自身に、各業の本質を問いかける機会となり、毎回、宗家講習会に参加するたびに、「もっと業の本質を考えて、業を行わないといけない」と気付きをあたえていただいております。

午前中に「抜刀法」、昼食をはさんで午後から「正座」をご教示いただき、今回の講習は終了となり、続いて称号・段位審査が行われました。

今回の審査会には、10名近くの方が私たち親子のほかにも受審をされました。

息子は1番最初、私は5番目に名前が呼ばれ、1列目に息子と3名の方、2列目に私と3名の方...という具合で、4名ずつで審査を受けました。(教士以上を受審される先生方は、礼式から演武を始められました。)

息子の演武する後ろ姿を見ておりましたが、遠目には結構、落ち着いて業を抜いているように見えました。先週のお稽古の時に、館長先生に御指摘・ご指導して頂いていた「八重垣」の脛囲の姿もしっかり腰が入っていたように見えましたし、最後の斬り下ろしへの振りかぶりも、バランス良く、刀の動きと体の沈みが同時にできていたように見えました。少し斬りおろしの勢いが弱かったかな、という感じはありましたが、お稽古の時に見ていたよりは出来は良かったのではないかと思いました。
「月影」と「追撃刀」はいつもどおりに、息子が得意とする「斜刀」は、かなり出来が良かったように見えました。今回初めて演武で選んだ「四方刀」も、近間の敵に対する刀の操作も滑らかに抜いているように見えました。

息子の演武が終わると、いよいよ自分の審査です。
宗家講習会終了直後ですから、ウォームアップは上々、多少、緊張感を持ちながら、審査に向かいました。

あらかじめ帯刀した状態で開始線まで進み、国旗、武神に拝礼し、続いて御宗家ならびに審査員の先生方に礼をして、演武が始まります。

一本目「左」、二本目「附込」、三本目「月影」、そしていよいよ四本目、初演武となる立膝「颪」です。
立膝に座り、「はじめ」の号令を待ちます。

「はじめ!」

斜めから我の刀の柄に掴みかかろうと近寄る敵の気配がしてきます。
柄に手を伸ばそうとする瞬間に、左手で鞘をつつみ親指を鍔に添え、同時に立てている右膝の下へと、右手で柄を押さえこみながら、敵の動きを封じこみます。
こちらの柄をとりそこなった敵に離れる隙を与えず、すかさず左手で柄を回しながら、右膝の横にいる敵の顔面めがけて、脇を締めて右手に力を込めながら、柄頭を打ちつけます。
斜めに退く敵を離れさすまいと柄頭を敵に向け、鞘を引きながら、敵の方向に刀を抜いていき、間合いを測って、一気に片手で斬りつけ、体を回し、敵に斬りつけ突き刺さった刀を抜かないよう、柄を手首にかけ、呼吸を整え、腰を入れて、一気に、刀を水平にえぐりながら、敵を右へと引き倒します。
倒れた敵を見据え、刀を上へと跳ね上げ、敵に正対するよう、右足の踵を軸にして右足のつま先を向け、振りかぶりながら体も、倒れている敵に正対させ、膝の位置まで斬りおろして止めを刺します。
敵が動かないことを確認しながら横へ刀を振い、血を飛ばし、残心しながら、落ち着いて納刀をしてゆきます。鞘に半分ほど刀が納まったところで、右足、左足の順に刀を鞘に納める早さに合わせて、腰を落とさないようにしながら、背筋を伸ばして、足を引きつけながら、ゆっくりと刀を鞘に収めました。
敵を見据えながら立ち上がり、右手を柄頭へと移動させ、ゆっくりと左、右と小幅に一歩ずつ下がり、右手を柄から離し、そして左手を鍔と鞘から離し、敵から視線を外しました。

五本目「順刀(その2)」は、いつより左手の握りを意識し、出来るだけまっすぐ大きく振り、斬りおろすことに気をつけました。

あらかじめ決めておいた5本の業をやりきったという充実感を感じながら、御宗家・審査員の先生方に礼をし、国旗・武神に拝礼し、審査演武を終了しました。


閉会式にて、御宗家より、「称号・段位にふさわしい演武であった。今後さらにより良い業となるよう、修練を続けよ」との審査結果を受審者全員に向けて頂戴いたしました。
おかげさまで、私も息子も無事、「無双直伝英信流 居合兵法 正統会」 六段に合格することができました。今後、益々稽古に励むとともに、秋の大阪での全日居の称号・段位審査での六段受審に向けて、更に、業の錬度を上げて、審査に臨む所存でございます。

なお、当日、審査合格に対して暖かいお祝いの言葉をかけて下さった、皆様、本当にありがとうございました。
また、息子を通じて御挨拶をさせていただきました、名古屋外国語大学居合道部OBの方、今後とも宜しくお願いいたします。

本当に充実した、「宗家講習会」と「称号・昇段審査会」でした。

ps.
例年12月に名古屋でも宗家講習会が行なわれておりますが、次回の名古屋での「宗家講習会」では、「正座」と「立膝」について御教示していただける予定と、御宗家が閉会式のお言葉の中でお話されていました。冬の名古屋での宗家講習会も、予定が合えば、是非参加させていただきたいと思いました。

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この記事へのコメント

nimmypage
2011年06月07日 08:37
三河武士様、こんにちは。
ご昇段おめでとうございます。
順調なご様子でなによりです。
10月の連盟審査もがんばって下さいね。
三河武士@BlogMaster
2011年06月07日 19:27
nimmypageさま

いつも御訪問ならびにコメント頂きありがとうございます。また昇段への御祝辞も頂戴し、重ねて御礼申し上げます。

夏の中部地区大会には、息子共々、参加する予定でおりますので、お会いできれば幸いでございます。

今後とも宜しくお願いいたします。
椿 四十郎
2011年06月10日 12:38
三河武士様

六段への昇段おめでとうございます。

私は都合があり宗家講習会へは参加できませんでした。参加した我が道場の館長先生から、良い講習会だったと聞いております。
次回の12月の宗家講習会へは是非参加したいと思っています。
月のうさぎ剣士
2011年06月10日 20:19
祝六段 おめでとうございます。

ますますのご活躍を期待してしまいます。
段別競技は六段でエントリーになるのですかね?

東日本大震災の被災地の方々にあっては、少しでも復活に向かっての明るい話題が報道されると、私個人的にホッとしますが、政治家の被災地の方々に対する配慮の無さにはガッカリします。

今を一生懸命に頑張っている方々から目をそらさないで欲しいです。

これから夏に備えた対策を考えて行かないと、子供やお年寄りが心配です。
三河武士@BlogMaster
2011年06月11日 22:23
椿 四十郎さま

いつもご訪問ならびにコメントを頂戴し、誠にありがとうございます。
また昇段への御祝辞、重ねてお礼申し上げます。

宗家講習会は、参加させて頂く度、毎回、業に対する理解をより深め、自分自身への新たな気付きの機会を与えていただき、本当に有意義で貴重な御指導を受けられる機会です。

>次回の12月の宗家講習会へは是非参加したいと思っています。

御一緒できましたら、その節は宜しくお願いいたします。
三河武士@BlogMaster
2011年06月11日 23:15
月のうさぎ剣士さま

いつもご訪問ならびにコメントを頂戴し誠にありがとうございます。また昇段への御祝辞を頂戴し重ねてお礼申し上げます。

>段別競技は六段でエントリーになるのですかね?

段別競技大会の規定では、昇段審査受審者は、昇段見込みの段位で競技大会に参加することになっておりますので、六段之部で参加することになります。

>今を一生懸命に頑張っている方々から目をそらさないで欲しいです。

おっしゃる通りだと、私も感じております。
東日本大震災のその後の状況は、着実に復興に向かっているものの、具体的な復興事業の速度が遅く感じられ、もどかしさを感じております。そして政党利害を優先しているように見えてしまう、このところの政治の動きには、私もガッカリしております。
まだまだ、震災、原発災害の真っ只中に居るということを、政治家は忘れてしまったのかと...

夏場の電力不足に対して高齢者の方の熱中症が今から懸念されております。

国政を負託された政治家とよばれる国会議員の皆さんには、是非、心を一つにして、日本国の現状と今後の復興、次の世代が安心て暮らせる日本の在り姿を真剣に考えて頂き、今すべきことを必死に考えていただきたいです。

そして私たち一人一人は、これからも、それぞれの立場で復興支援、社会に貢献できることを続けていくことが、大切なことだと考えております。

引き続き、みんなで頑張っていきましょう。
三河武士@BlogMaster
2011年06月23日 21:03
直前のコメントに誤記がございますので、訂正をさせていただきます。

>>段別競技は六段でエントリーに
>>なるのですかね?
>
>段別競技大会の規定では、昇段審査
>受審者は、昇段見込みの段位で
>競技大会に参加することになって
>おりますので、六段之部で参加する
>ことになります。

昇段見込みで秋期段別競技会にエントリーするのは、5段まで各地区連盟でおこなわれる「地方審査」で、段別競技会までに昇段する見込みの方は、いわゆる「昇段見込み段位」での競技エントリーをするそうです。
本部審査となる6段以上の場合は、いわゆる現有段位で競技エントリーすることになります。

従って、今年の秋の段別競技大会は、私も息子も「男子 五段之部」でエントリーいたします。

御関係者の皆様には、多大なる誤解を与えましたことを、謹んでお詫び申し上げます。