今週のお稽古(8月第3回目、9月第1回目)

暦の上では、月初めに「二百十日(にひゃくとおか:立春から数えて210日目。台風が多く到来する時期)」を迎えましたが、暦に呼応したかのように、大型の台風12号が四国から中国・近畿地方にかけて縦走し、その際は強風域に入った美濃地方です。

幸いにして、暴風雨圏には入らず、また雨もさほど降らなかったため大事には至りませんでしたが、テレビの台風関連のニュースでは、台風が通過した地域に甚大な被害をもたらし、今なお土砂災害の危険性が続いている地域もあるようで、これ以上の被害が出ないことを祈っております。

そして、本日9月11日は、米国での同時多発テロから10年の日でもあります。
「旅客機が世界貿易センタービルに突っ込んだらしい」という同時通訳と共に映し出された米国ニューヨークからのライブ映像をニュースで観ている最中に、2機目の旅客機が、世界貿易センタービルに突っ込んできた映像を目の当たりにした時、実際に起こったその出来事が本当に信じられず、テレビの前で暫し茫然としたことが思い出されます。
9.11という日付は毎年忘れたことはありませんが、あれから、もう10年という歳月が経っていたとは、思ってもみませんでした。

同時に、東日本大震災も、地震発生から半年が経過したとは感じられずにおります。
地震発生直後に比べれば復旧も進み、復興の兆しが少しずつ見えてきている部分もありますが、原発事故処理や放射性物質の除染など、依然として先行きがはっきり見えない部分も、まだまだ多く残っていると感じているため、半年という月日がとても早く過ぎ去ったように感じられます。
一日も早く、震災から復興を遂げる日が来ることを願っております。


さて、記事の更新が遅れましたが、いつものように、息子と一緒に、8月3回目と9月1回目のお稽古に行って参りました。

今回より、10月の秋季全国段別競技大会の会場で受審する全日居の称号・段位審査(本部審査)の実技審査に向け、受審業の御指導をしていただくよう館長先生にお願いしました。受審業は、先日の中部地区大会で選んだ業と同じ、「左」、「附込」、「颪」、「順刀(その2)」の4本を自流の業とし、制定居合業(刀法)と合わせて御指導していただきました。(六段受審での実技審査は、指定業として刀法2本、自由業として自流の業4本の演武と決められています。)

業の粗をはっきりさせるため、普段の業を行う早さより、意識してゆっくりと業を行ってみました。普段よりもゆっくりと業を行うことで、身体と刀を動かすタイミングや、刀の動き(切先の軌跡)など、自分自身で業をチェックしてみました。しっかりと意識している部分は、それなりに正しく出来ているのですが、意識できていない部分は、やはり漫然と業をおこなっているため、動きの正確さに欠け、上手く出来るときと出来ないときがあったり、正しく出来ていなかったり、あらためて自分の業を見つめなおすことができました。
また意識的にゆっくりと業をおこなうのと同時に、力も普段の半分ぐらいしか入れないようにしてみました。すると刀のモーメントが、手首や腕に直接伝わってくることが、いつも以上に感じ取ることができ、そのため、横一文字の斬りつけ、上段に振りかぶった時の手の内、斬り下ろしでの切先の軌跡など、素直に身体も刀も動いてくれることを、あらためて感じることができました。
やはり小手先だけで、余分な力が入った状態で刀を振っていると、手の感覚が鈍くなり、刀の微妙な動きを手で感じ取ることが難しくなり、刀の挙動を自分の思うイメージに合うように制御できなくなってしまうようです。物打ちで斬るときに手の内を締めるようにし、それ以外の動作では意識的に力を抜くようにするぐらいが、今の自分には、ちょうど良い、力の入れ加減のようです。

依然として体調回復の目途はたっていませんが、先日の検査結果とその後の処方薬の服用の結果から、現在の症状(痛み)が、帯状疱疹後疼痛ではないか、との疑いが見えてきました。もしそうだとすると、全ての痛みは、帯状疱疹を引き越したウィルスによって神経が傷つけたられたことによる痛みであり、その痛みが無くなるまでには、かなりの治療期間を要するとのことでした。まずは効果の異なる(薬の作用するところが異なる)数種類の鎮痛剤と、痛みを感じさせる神経伝達物質の放出を抑制する薬を服用し、痛みを和らげる薬の種類と効果の現れる量を見つけるところから始めることになりました。

10月の段別競技大会と昇段審査会までに痛みが緩和されることを期待しながら、今後の治療に取り組み、コンディションを整えて、少しでも業の完成度を高めていきたいと思っております。

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この記事へのコメント

nimmypage
2011年09月12日 11:38
三河武士様。こんにちは。m(..)m
>帯状疱疹後疼痛?
発疹症状はなかったのでしょうか?
無理をなさらず大阪へご出陣下さいませ。
私は地元でご武運をお祈りいたしております。

前章BS番組の件ですが BS解約の為、人に録画してもらい拝見しました。
博○-○伝流-○連ラインについては思う処があり・・・調べ中。 鹿島新當流と共に紹介された、鹿島神宮-国宝「直刀」には大きな秘密が隠されていると思います。

ps.
昨日は昇段審査の為、各務原へ伺いました。
館内は第3競技場より暑かったです。
モンツキハムリ! ツツゾデシカキレナイ!(◎_◎;)
三河武士@BlogMaster
2011年09月12日 21:36
nimmypageさま

いつもご訪問頂きありがとうございます。またコメントも頂戴し、重ねて御礼申し上げます。

昇段審査会、お疲れ様でした。無事ご昇段されたことと思います。昨日は、夏に戻ったような良い天気でしたので、かなり暑かったことと思います。本当いお疲れ様でした。

>発疹症状はなかったのでしょうか?

そうなんですよ。大抵、帯状疱疹というと字の通り、帯状に疱疹が体に出ることで直ぐに診断がつくため、比較的、短期間で治り、後遺症も残らないことが多いそうですが、どうも私の場合は、いわゆる「隠れ帯状疱疹」という、発疹が現れない症例のものだった可能性が強いらしく、この「隠れ帯状疱疹」の場合は、後遺症としての「帯状疱疹後疼痛」になることが多いらしいです。
抵抗力や免疫力が下がっていると、神経節に潜んでいた子供のころにかかった「水ぼうそう」のウィルスが体の中で増殖し、神経をつたわって皮膚表面で炎症を起こし、神経に沿って帯状に発疹がでることが、典型的な発症例だそうですので、皆さんもお気をつけ下さいませ。
2011年09月13日 22:41
まだ体調の方が戻られていないとのこと、無理をなさらないようにしてください。
万全とは行かなくても、悔いのない演武をされますよう祈っております。

私も以前ひどく体調を崩していたことがありますが、山があったり谷があったり、時には留まることも長い修練の道のひとつだな、と思っています。
三河武士@BlogMaster
2011年09月14日 22:49
空穂さま

いつもご訪問頂き、またコメントを頂戴し、誠にありがとうございます。

今回は、自分の身体に、何が起こっているのか、未だ確たる診断が出されていないことと、処方される薬があまり効かないため、痛みが続いていることが一番厄介ですが、納得した演武ができるよう、調整していきたいと思っております。

>山があったり谷があったり、
>時には留まることも長い修練の道の
>ひとつだな、と思っています。

長い人生、いろいろなことが起きますが、一つ一つが、何かしらの自分に必要な意味を持っているものだと思って、今回も乗り越えていきたいと思います。
月のうさぎ剣士
2011年09月19日 10:13
先日、池田御宗家の講習会が行われました。
その中で、印象的だったのが、前切りの御見本として互い違いに向き合って正座した先生一人が抜きにかかるや、もう一人が横一文字を抜くと言う模擬戦のような、リアルな演武指導がなされました。

結果は、後発の先生の刀が鞘に切っ先が引っかかった様子で抜けませんでした。 慌てた為か余分な力が入ってしまったのが原因のようです。

実際、生死を分けるとは、こう言ったことなのだなと思いました。
御宗家もこの先生に2回目をやらせなかったのは、この一瞬の為に業の稽古を行っているはずなのに、日頃の稽古をどう思ってやっておりますか?とこの先生に問われている気がしましたし、この失敗をいかに我々若段者が考え、仮想の敵(自分の分身)に、一手素早く抜き付けることが出来るかを、考えて稽古しなさいと言っておられるのかなぁ?と感じました。

そう言えば、私が居合を始めた頃の十段の先生は、「真剣に演武をやれ、抜き付ける一本を気迫を込めて」と私はよく叱られました。
あと、「居合の呼吸方法を腹式で行って、整えてから」なんて最近よく私の初代の先生の話を思い出します。

叱られても楽しかった思い出です。

三河武士@BlogMaster
2011年09月19日 17:18
月のうさぎ剣士さま

いつもご訪問並びにコメントを頂戴し、誠にありがとうございます。

宗家講習会への御参加、お疲れ様でございます。

>模擬戦のような、リアルな演武指導がなされました。

私が参加した宗家講習会では、ご紹介くださったような、実戦を模擬したリアルなやり取りの講習は今まで受けたことが無いため、コメントを拝見し、大変関心を持ちました。
先日御紹介したNHK BS1で放送された「SAMURAI SPIRIT」居合道編 では、CGで仮想の敵を表示して業の説明を可視化したり、袋竹刀を使用して互いに向き合って正座している状態から、先手側の抜こうとする動きを認めた後、後手側が相手よりも素早く抜き付け、斬りつける(袋竹刀が当たる)様子が放送されていましたが、それに近いようなイメージで、「前切り」の講習が行なわれたのでしょうか。是非、私も実際に拝見してみたいです。

>仮想の敵(自分の分身)に、一手素早く抜き付けることが出来るかを、考えて稽古しなさいと言っておられるのかなぁ?と感じました。

相手の害意を察知したら、敵を制するために先んじて抜き付ける、居合の稽古では常に意識していないといけないですね。仮想の敵を相手にしているため、常に、このことを意識していないと、漫然と業をおこなっていることになってしまいますね。

居合そのものが、本来、生死を分かつ、生き抜くための術であるということを、常に意識しながら、お互い稽古に励んでいきましょう。

貴重な講習会の様子をお伝えいただき、ありがとうございました。
今後とも宜しくお願いいたします。
月のうさぎ剣士
2011年09月25日 21:12
三河武士さん、ありがとうございます。 やっとSAMURAI SPIRIT”の残りを見終わりました。
キレイに映っておりました。
静岡県の水鴎流と言えば、連盟刀法 「四方切り」で我々は知っておりますね。 たしか、子連れ狼の使っていた業とも聴いております。
その15代目御宗家の勝瀬先生の鎖鎌が映っておりビックリしました。

私も何回か、古武術大会を先輩方と見学に行ったことあります。
たしか、10月に行われております。
様々な流派の気迫のこもった演武は素晴らしいと思います。 また、勝瀬宗家の大会の挨拶で、「居合を楽しんで下さい。」と毎回言われておりまして、私は三河武士さんの好きで居合をやっています!の言葉も共に素晴らしいと思います。

無益な戦いをしない為の武術稽古、痛みがわかれば、加減もできる。
武術を学ぶのは、優しさを学ぶことと言われておりました。

古武術研究家の甲野先生は、古流の動きを現代の動きに取り入れたりする本を図書館で数冊読んだことあります。
例えば、なんば歩き、右手右足で一歩、左手左足で一歩と交互に歩くのが昔は普通だったとか。
面白いです。

鹿島神道流には、手裏剣術が伝えられているように聴いております。



三河武士@BlogMaster
2011年09月25日 22:06
月のうさぎ剣士さま

いつもご訪問ならびにコメントを頂きありがとうございます。
SUMURAI SPIRIT 古武道編 の御感想をお寄せいただきありがとうございました。

>その15代目御宗家の勝瀬先生の鎖鎌が映っておりビックリしました。

鎖鎌、薙刀、杖、小具足そして居合と色々紹介されていましたね。

>私も何回か、古武術大会を先輩方と見学に行ったことあります。

私は、他流の業を拝見する機会がほとんどないため、古武道編で紹介された水歐流、鹿島神道流など、大変興味深く観ておりました。

>古武術研究家の甲野先生は、古流の動きを現代の動きに取り入れたりする本を図書館で数冊読んだことあります。

書店で何冊か手にとって立ち読み程度ですが、私も読んだことがあります。現在に色々応用できそうな古流の動きが紹介されていたりしていました。番組中でも、ラグビーのタックルをかわす方法に、古流の体の使い方を伝えていましたね。

>鹿島神道流には、手裏剣術が伝えられているように聴いております。

鹿島神道流は、鹿島神宮の神職に伝わってきた古流の剣術であり、いわゆる武道的な要素の他に、神道の儀式的な要素も含まれているところに、個人的には関心があります。

追伸
NHK BSプレミアムで来週10/2(日)から、鹿島神道流の使い手の、剣豪「塚原卜伝」の時代劇ドラマ(全7回)が始まるようです。剣豪といえば、これまで「宮本武蔵」は時代劇ドラマや映画化されていますが、「塚原卜伝」は時代劇ドラマとしては初めて取り上げられるそうです。
時代劇がお好きな方は、ご覧になって見られては如何でしょうか。