第59回 全日本居合道全国大会に参加してきました

暦の上では「立夏(りっか:夏の気始めて立つ)」を迎え、半袖シャツでも心地よいほど天気の良い、夏日(日中の最高気温が25℃以上の日を示す気象用語)を記録する陽気の美濃地方です。

一昨日の5月4日、「みやこめっせ(京都市勧業館)」(京都市左京区)で行われました全日本居合道連盟主催による、第59回「全日本居合道全国大会」の第2日目に参加し、六段之部にて平安神宮ならびに林崎居合大神への奉納演武をして参りました。

毎年5月3日~5日にかけて開催されている、この春の全国大会には昨年から参加させて頂いておりますが、今年は2回目の参加となります。昨年は京都会館が会場でしたが、今年は、昨年の会場の南側にある、京都市最大のイベント会場でもある京都市勧業館「みやこめっせ」が会場でした。

前日、少し床に着くのが遅くなったせいもあったのか、目覚ましをセットした4時には体を起こせず、予定より30分遅れの4時半起床で、身支度と朝食を済ませ、息子と共に、今年も最寄りの駅からJR岐阜駅を経由して名古屋駅まで出て、名古屋始発の「こだま」で京都へと向かいました。
ゴールデンウィーク後半戦とはいうものの、さすがに朝早い列車のため名古屋から乗車する人も少なく、前日購入しておいた指定席の車両も乗客がほとんどいない状態で発車しました。京都までは約50分弱の乗車時間。停車駅の岐阜羽島駅と米原駅で後続の列車に追い抜かれることなく、僅かの停車時間で発車したことは覚えているのですが、その直後から眠ってしまったようで、気がつけば、京都駅に到着する直前に通過するトンネルに入る直前。気付くのがもう少し遅れていたら、危うく乗り過ごして新大阪まで行ってしまうところでした。
昨年と同じように、JR京都駅から京都市営地下鉄に乗り、「烏丸御池」で東西線に乗り換え「東山駅」で下車。駅で降りたのは、明らかに弓が入っていることがわかる長い袋を肩に掛けた人達と、自分が習っているから刀袋とわかるが、パッと見では何が入っているのかわからない袋を肩に掛けた人達ばかり。会場となる「みやこめっせ」では、今年も弓道の大会か昇段審査会が行われるようで、今年も同じ光景を見ながら「みやこめっせ」まで歩いて行きました。

「みやこめっせ」の入り口で案内を確認し、大会会場となる地下1階へ降りると、既に多くの方が会場の扉が開くのを待っていらっしゃいました。直ぐに同じ道場の先生方・先輩方のお顔が目に入ってきましたので、近寄って御挨拶をし、前日から京都入りされているのか、同じように今朝、移動されてきたのか等、お話をさせていただきました。
また昨年の秋、大阪での全国大会でお会いした、誠心館(九州)のOTAさま、ブログでコメントをいつも書きこんで下さる奥州の田舎侍さまとも再会することができ、会場が開くまでのひと時を、楽しく過ごさせていただくことが出来ました。

8時半を過ぎ、しばらくして、ようやく大会会場と「男子更衣室」と貼られた扉が開けられ、着物と袴に着替え、受付を済ませて演武番号が掲載されている大会冊子を受け取り、自分の演武番号を確認しました。ゆっくり名簿を見る時間もなく、直ぐに開会式を始めるため会場に整列するようにとの案内に急かされて大会会場に入り、開会式に出席しました。

今回も五段、六段、錬士、七段、教士の順に奉納演武を行い、各称号段位とも、刀法(自由業)1本に自流業(自由業)4本を加えた、計5本を演武することとなり、五段の参加者が順番に整列し、演武に向かいました。六段之部の参加者の点呼・整列が始まります。7名を一組として、前列に3名、後列に4名で演武をおこなうと説明がされ、名簿の順番に呼び出しが始まりました。名簿の順序は、段位を允可されてからの経過年数の少ないものから年齢順に並んでおり、昨年の秋に六段に昇段した剣士が年齢順にまず呼び出されます。最初に息子が呼ばれ、二人目が呼ばれ、三人目に私が呼ばれました。昨年は息子を1組目、私は3組目だったので私は息子の演武を、息子は私の演武をお互いに見ることが出来ましたが、今回は同じ1組目の同じ列(前列3名の右と左)で演武をするため、お互いに演武の様子を見ることはできませんでした。

五段之部が終わりに近づき、いよいよ演武の順番が近づいて来ました。会場内へ入場し、あらかじめ刀礼・帯刀して、五段之部の最終組の演武が終わるのを待ちます。急に自分の心臓の鼓動が大きくなり、極度の緊張状態になっているのが自分でもわかりました。
「いつもの稽古のように、落ち着いて抜けば大丈夫...」
すると緊張で高鳴る鼓動がスーッとおさまり、自分でも少し驚きました。

今回の演武業は、いつも通り、あらかじめ5本を決めて臨みましたが、これまでと大きく違うのは、事前にお稽古では一度も館長先生に見ていただいておらず、大会の1週間前に、近くの中学校の格技場を借りて、息子と一緒に自主練習をした際に、演武業を決め練習をして臨んだことです。もちろん、昨年秋の昇段審査を受審したときと同じ組み合わせで自流の業は選びましたので、不安だらけという訳ではありませんので、いつも通り、これまで御指導して頂いた注意点を思い起こしながら、一つ一つの動きを丁寧に行うことに気をつけて臨みました。

「これから六段之部の演武を始めます。一組目、位置について」という進行役の先生の言葉で、演武場の前列右側の開始線の位置につきました。
「平安神宮ならびに武神に対し、拝礼...なおれ。演武開始。」
開始線に向かって正座し、一本目の刀法は「前切り」、二本目以降の自流の業は、正座之業から「左」、「附込」の二本、立膝之業から「颪」、抜刀法から「順刀(その2)」を、あらかじめ決めてきた通りに抜きました。大きなミスをすることも無く、落ち着いて演武を行うことが出来ました。十分満足できる演武で決してありませんが、平安神宮と林崎居合大神に対して、厳粛な気持ちで演武を奉納させていただきました。

競技大会とは精神的な状態が異なるためなのか理由はわかりませんが、昨年と同じように、精神状態は比較的ゆったりとして、力むことも無く、落ち着いて業を行うことが出来ました。今回は客観的に自分の業を確認する術がないため、業としての完成度が昨年と比べて良くなっているのか、細かにチェックすることはできませんが、来年の奉納演武も落ち着いて業を行うことが出来るよう、これからも修練を重ねていく所存です。
(来年は、いよいよ60周年の記念大会です。)

なお末筆ながら、今大会にて称号段位の本部審査を受審された皆様の合格をお祈りしております。
また大会会場で声をかけて下さった、同じ道場の先生方、先輩の皆様、誠にありがとうございました。

奉納演武の様子を掲載させていただきます。

画像


追伸
奉納演武のあと、今年は病の平癒を祈願するため、素戔嗚尊 (スサノオノミコト)が祀られている八坂神社に参拝し、御朱印を受けて、帰宅の途につきました。

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この記事へのコメント

奥州の田舎侍
2012年05月08日 17:50
三河武士様

京都の全国大会はお疲れ様でした。
お身体の具合を心配しておりましたが、落ち着いて演武が出来たとのこと。何よりです。

演武では私も同じ組となったため三河武士さんの演武を拝見することが出来ず残念でした。しかし、家内が私を撮ったビデオには息子様の姿も映っており堂々とした演武に関心した次第です。

私はと言うと、緊張のせいか体の芯に力が入らず、それを力任せに制御しようとするあまり本来とはかけ離れたガチガチの演武になってしまったようです。先生方から有難いダメ出しを頂戴しましたので、平常心で演武することを心掛けて稽古に励むことにしたいと思います。

また、今回の収穫としてはその思い通りに身体が動かない自分を客観的に認識しつつ演武を進められたことでしょうか。これまでは業をなぞることに精一杯だったことを思うと少しは経験値が上がってきているのかもしれません。

さらなる修練を積みまして、次は段別競技会でお会い出来ることを楽しみにしております。また、お身体が回復に向かわれることをお祈り致しております。
三河武士@BlogMaster
2012年05月09日 00:10
奥州の田舎侍さま

いつもご訪問ならびにコメントを頂戴し、誠にありがとうございます。
京都の全国大会、奥州の田舎侍さまも、お疲れ様でございました。

まさか同じ組で演武をすることになるとは、私も演武名簿を見てビックリ、整列してまたまたビックリでした。御一緒できたため、会場に入るまでの待機中は緊張することなく、平静で居られました。

演武は、なかなか思い通り、普段通りには出来ませんね。しかし、そんな状況を客観的に自分でとらえながら演武ができたということは、かなり落ち着いていらっしゃったということではないでしょうか。場数を踏んで、奉納演武や競技大会の雰囲気に慣れることも、確かに必要ですね。緊張しやすい私などは、相当場数を踏まないと経験値が上がらないかもしれません。脈拍は緊張で容易く上がるんですが...

お互いに修練を重ねて、秋の全国段別競技会で、またお会いできることを楽しみにしております。
コメントありがとうございました。